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サックスの豆知識
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コムソウ哲学 その⑦  価値観編

「サックスにとってどういうのが良い音色ですか?音色の価値観が クラシック系の奏者と、ジャズ系の奏者で 全く違うのでしょうか?」
と言う素晴らしい質問を頂きましたので、音楽的な日記になりそうでおじゃる。それでは、全国の皆様の為に、たまには音楽の話しでも・・?
 
お気付きの通り、クラシック系奏者とジャズ系奏者では、かなり 音色が違うよなぁ ?と言う感想は皆さんお持ちだと思います。
拙僧的にはジャンルでどうと言うよりも、皆それぞれ 自分の出したい音を出せばよいし、目指せばよい!と考えておる。ただ 、クラシック系の方々の場合は、師匠なんぞがかなり 吹き方やセッティングを指図する上に、個性を出し過ぎると 調和が乱れるてな考えも強い為、何だか似通った音色にさせられちゃってる傾向は感じるんだよね〜。しかも、明るく若い楽器の音に、よく遭遇する。まぁ、本人も好きでその音を出してるんかも知れませんがのぉ。 拙僧自身は、 ダークで枯れた音が好みなので、つやのある明るい音や 若い楽器の音には、ほとんど興味が向かない。わびさびのある、深い音が好きなんじゃよ。

そういや、クラシック系では サブトーンなんちゅうのはほとんど使わないかもなぁ・・。音程が不安定に成るとかそういうのを理由に嫌いそうじゃなあ。 最終的には 当人の好みの問題故、その人間のメンタルが大きく影響すると考えられるがのぉ。
これは音色に限らず、演奏全体・表現全体に言えるのぉ。人間の精神が丸ごと露呈するのが芸術じゃから恐ろしい。

 
例えば、「プリンより美味しいおやつは造れないものか?」 と妄想している子どもも居れば、「サザエもアワビも、ワタに限るぜ!」と思っている大人も有り、こればかりは 大人の味覚になって頂かないと、子どもにはちと解らない・・。
しかし、逆に大人の方から子どもを見た場合は・・味覚レベルが幼稚に見えてしょうがないわけじゃなぁ。
仮に その子が、見事にプリンを作れる子だとしても、ハラワタを好む様な大人は 其処に憧れを感じない・・。
じゃから、 クラシック系奏者でありながら 「おぉ?何じゃ?この深い音色は!この渋い表現力は!」と感じさせる様な方に 早くめぐりあってみたいと、常々感じておるんじゃが‥。 普段 クラシック系のサックスは余り聴く機会の無い拙僧じゃから、更に難しいかのぉ・・?
 
ちなみに 楽器製造メーカーは、新しい楽器が売れないと困るから、新しい楽器を吹くスターを創り出し、その楽器・その音色を流行らせようとする傾向がある・・。
ヴィンテージばかり需要があったんじゃあ、商売あがったりだからじゃろう。
 
楽器製造メーカーに音色を指図されるべきでは無い。
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