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サックスの豆知識
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コムソウ哲学 その⑧  凄い音編

前回、価値観編においてサックスの音色について感じておるところを書いたんじゃが、実際に拙僧が「凄い」と感じた音色は?例えばどんなの?っていう例を幾つかあげておきまひょ。
 
まずは 、アルトだとチャーリー・パーカー。拙僧は中2の頃からこの方を聴いて来た。
鋭いのにふくよか!アルトの音ってより、もはやパーカーの音としか言いようがない・・。
パーカーは超絶テクニックがよく話題に上る人だが、それにも増して音色が凄い。
 
更に時代をさかのぼれば、ジョニー・ホッジス。深いベンドを多用して 粘りがある吹き方だが、洗練されていて、ゴージャス。
ホッジスと同じくエリントン楽団に一時在籍していた、テナーのベン・ウェブスター。 彼がアート・テイタム(P)とデュオで演ってるレコードに針を落としたら、暫くテイタムのイントロが続き、ジラして出て来たテナーのサブトーンに思わずのけぞった!
 
同時期のテナーで、レスター・ヤング。 彼ほど深い悲しい音は無い。 ロングトーン一発で分かる精神性の深さは、類を見ない。 他に拙僧の大好きなテナーと言えば、ソニー・ロリンズ。 音色としては、初期の図太い音色が好きじゃ。
 
あと、アイク・ケベック。 さほど有名じゃ無いと思うかも知れんが、この方は太い音じゃよ! アルトに話しを戻すと、ゴツい音はジャッキー・マクリーン。吹き方のせいもあるが、大変個性的じゃの。 ソフト系で太い音と言えば、ポール・デスモンド 。実は拙僧の好みでは無いんじゃが、クラシック音楽でも巨匠になれそうな ソフトで太い、ポピュラー系には珍しい音じゃの。もすこしポップで誰もが「素敵」と言いそうなものを紹介すると、映画「タクシードライバー」のサウンドトラック。 これはトム・スコットって言うスタジオ系ミュージシャンが吹いておるが、アルトの魅力を堪能出来る、映画音楽の名演じゃの。
 
上記の皆さん 大人な音、大人な演奏家、凄い音を聴かせてくれるぞよ。
 
虚無僧 .COMSO SAX SXHOOL © .comso sax school.
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