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コムソウ式12音階階名唱法
即興演奏や音楽理論の理解などにとても有益な『移動ド』って言う考え方があるじゃろ?
つまりキーが何であれ、メジャーキーなら主音を『ド』と唱う手法じゃな。
マイナーキーの場合は主音を『ラ』と唱うので『移動ラ』みたいなもんじゃけどな。(笑)
例えばこの移動ドのやり方で色々と階名唱して、アドリブの達人に成ってやろうと思った方なら一度は疑問に思われたことがあるのでは無いでしょうか?
シャープやフラットなどの派生音は、ナント歌えば良いのやら??
その一般的な回答としては、コダーイメソッドの歌い方があります。
ここに詳しく書いてありましたよ。http://ivychor.web.fc2.com/PDF/Gakufu_no_yomikata.pdf
どうですか?ややこしいでしょう!?(笑)
例えば、日本で「シ」と言ってる音が「ティ」に変えられています!
オマケに「ソ♯」を「シ」と歌っています。
「レ♯」は「リ」、なのに「ミ♭」の場合は「マ」。異名同音は厄介ですな。
音をフラットさせる時には母印を「a」に変えるのがルールの様ですが、かと言って「ラ」は変化させる前から母印が「a」ですよ。(笑)
「レ♭」を表現したくなったら「ra」に成っちゃいますから、「la」=「ラ」と発音を使い分け出来なきゃいけません!
どうですか?とにかくややこしいのです。特に日本人にとっては発音し難いモノが出てきてしまいます。
私は面倒を嫌う合理主義者なので、このやり方はちょっとご勘弁願いたいと思った訳ですな。
そこで、「シ」は「シ」と唱い、異名同音が発生しないやり方を自身で創作した訳です。
簡単に言うと、従来の様にイオニアンスケールを中心にした考え方をやめ、1オクターブ内の12個の音を公平に扱い、今まで「派生音」と言われていた音にも立派な呼び名をひとつづつ当てがったのです。
注意して頂きたいのは、現代音楽などで言われるところの『12音技法』って言うのとは、また全然違う話だってことです。私のは無調の音楽を作りましょってお話ではありませんよ。
異名同音なんか歌い難いから、12個の音に個別の名前をあげた。それだけです。
これ以上を具体的に書き出すと、お月謝を戴いてる生徒さんに申し訳ない‥だからやっぱりここまでにしときます。
ただハッキリと言えるのは、この手法は大変に実践的でプレーに反映し易い!そして楽と言うことです。
特にジャズやロックなどでアドリブの上達を目指している方々には、超オススメの秘策と成るでしょう!